円高が進む理由のひとつに変化が・・!?

 昨日は週末ということもあり、円安となって戻ってきました。87円台まであった米ドルは92円30銭まで、112円台だったユーロは119円69銭まで、55円台だった豪ドルは62円70銭まで、そして118円台だった英ポンドは136円70銭までの円安となりました。
 円が独歩高になっていたひとつの理由に、日本の政策金利に引き下げ余地はもはや無いけど、その他主要国の政策金利には下げ余地があり、「内外金利差の縮小を見込む」、相対的な円高が続くという見方がありました。
 しかし、その内外金利差縮小余地も、最近の主要国の政策金利が連続引き下げとなり状況が変わってきました。米国はすでに、日本が躊躇する量的金融緩和を意識し、英国は政策金利を1%まで引き下げこちらも量的金融緩和を視野に入れているという話。高金利通貨の代名詞にもなっていたオーストラリアの政策金利も3.25%まで下がりました。ユーロの政策金利も引き下げ必至・・・。
 つまり、「内外金利差縮小」という材料で円高要因を語るには無理が出始めているということです。
 かといって、再び円独歩安になる理由も見当たりません。当面は「円高有りーの、だけど円安への戻りも早いーの」の展開になり、徐々に円高のポイントが見定められていくのではないでしょうか。
 日経平均株価は円安を受けて、シカゴの先物では8400円手前まで上昇しています。