詳細については、新聞やニュースの報道がありますので、ここでは詳しく触れませんが、オバマ大統領は、課題であった米自動車メーカーGM、クライスラーへの支援を行うための再建計画提示期限を、GMには2ヶ月、クライスラーには1ヶ月を与えました。
これはGM、クライスラーに対して、メーカーとして生き残るための実効性ある再建計画を求めるのはもちろんのこと、その再建計画を円滑に進めるための障害になっている労組、債権者にも大きな負担を受け入れる覚悟を迫るのが目的と見られています。
労組・債権者に対して、破綻により全てを失う結果になってもいいのか、それとも負担を受け入れて存続を目指していくのか。存続に向けての支援を前提に考えてはいるが、GM・クライスラーであったとしても、そこに納得性がなければ、政府には清算も視野に置いているという表明でした。
昨日の相場の反応だけを見れば、GM・クライスラーへの支援不調の見通しは世界同時株安になりましたが、個人的には、先の見えてこなかった大きな課題に結論が見えてきたことは相場にとっては朗報だととらえています。まずは先に結論を求められたクライスラー問題の行方に注目です。