セクハラは受けた人の感覚で決まるもので、行為の内容で決まるものではないという、取り扱いが難しいものですね。同じ行為でも受ける人によって「あの人の場合だったら好いけど、あなたは嫌」と言われたら、言われた本人にとっては「セクハラ」ではないのでしょうか。
現在の株式相場は、北朝鮮ミサイル発射、中東情勢の緊迫、米国株安と不透明な海外の動きに加え、株価水準が高いうちに、金利負担のない株式増資の公募を急ぐ国内の動きが悪材料として、外人の株式売り越しが9営業日連続、日経平均は5日連続、1115円下げました。しばらく株式相場は駄目だと専門家の発言も弱気が目立ちます。
特に2000億円の公募増資を目指した日本航空は悪役となり、2週間程度で株価300円が220円程度まで値下がりしました。
日本航空は負債額の大きな会社です。金利の上昇は経営に大きな打撃となります。そのため金利のかからない株式の発行で資金調達したい気持ちも分かります。しかし株価が低迷する中で、公募増資により新規株式が増えれば売り圧力が更に高まり、株価上昇は見込めません。「既存株主にはなんのメリットもない増資だ」、「株主不在の行為だ」、と非難を受けています。
しかし日本航空が現状のままで以前の優良会社に復活するかと言えば大いに疑問です。日本航空の再生を応援したい株主にとっては、有効な再建策を見せて欲しいという気持ちもあるはずです。
公募増資は税金と同じように、「使い方」が適切で、株主に夢が描けるものであれば有効な手段です。経営の責任逃れのための軍資金集めと誤解されないように、株主への説明責任を軽く見てはいけません。セクハラに取られない信頼は、毎日積み重ねた行動から得られるもの。いざというときに「セクハラだ」と言われないように、付け焼刃ではなく、誤解のない応対を常に心がけたいものです。