相場は妥当な価値をはさみ、割高と割安の間を行ったり来たりするものです。「何でこんなに安いんだ」、「何でこんなに高いんだ」と言っても、それはいずれも実際付いている価値ですからその価値を受け入れてどうするかを考える必要があります。
ただし割高であれば、いずれ妥当な価値に戻る下げの修正がありますし、大抵は妥当な価値では下げが止まらず、割安な価値まで売り込まれます。割安の場合は逆の動きとなります。
私は経験からドルの5円幅の法則を信じています。117円を割り込めば112円までの円高はあり得るし、117円を超えれば122円の円安があり得る。昨日、3ヶ月ぶりに117円台をつけました。つまり現在のドルは円高に振れるか、円安に振れるか、微妙な位置にあると考えています。もし117円を超えて120円台の円安になれば、ドル資産の割合を減らす。117円を割れて114円割れる円高があれば112円台を前提にドル資産を増やすなど、これからの円高、円安の方向性によってどういう行動を取るのかをイメージして準備しておくタイミングだと思います。
日本株の先行きも悲観した見方に振れそうな雰囲気です。玉石混淆で買われた反動で、玉石混淆で売られる場面があれば、玉を安く拾うチャンスでもあります。買う買わないは別として、「もし買うとしたら」という目を持って、株価の下げを眺めると、次回の投資に役立つ経験になると思います。