個別銘柄の株価の水準だけを見れば、以前から考えていた「買いたい株価」まで届いてきたものも出始めています。買いたくなる気持ちを抑え、冷静にあろうと考えています。
冷静に見ると、日経平均株価の1万円がだんだん上値の重い壁に見えてきました。「確かに安くなったけど、この水準で投資して十分な利益を確定できるまで上昇するのはいつになるだろうか。そもそも、この水準で投資して、いくらぐらいで売却が可能なのだろうか」と考えて、投資する必要があると思います。
確かに、一方方向に、下げ続ける相場動向にはならないと思います。しかし、上昇する場面があったとしても、自立反発狙い。そのときの良い水準で売却する腕に自信がある人は別ですが、そこで売るタイミングを逃してしまうのが普通です。
したがって、いったんの底が確認できない状況までは、「買った後に下がるのは当然」と、下落を受け止める覚悟がないうちは様子見が必要です。以前から株式投資で新規投資を考えていた人であれば、是非、その覚悟を持って相場に注目していただきたいと思います。
短期で大きな反発を期待する人にとっては、しばらくは、そのチャンスはないと思います。
「もし日本株式相場が急反発するとしたら、どんな買い材料が考えられるのか」を、ここ数日ずっと考えてきましたが、浮かぶものは、どれも新味にかけ、見あたりませんでした。
結論は、「あんなに安くなった株価で、なんで新規投資に踏み切れなかったのだろう」と投資家みんなが納得する水準まで株価が急落することだと私は考えています。もし、そこまで下がる途中で、中途半端に値を戻すことになれば、上値の幅も余り期待できないでしょう。
やはり今は「底を見てやる」とカッと目を見開く時期で、焦りは禁物だと戒めたいと思います。