今週は米国から帰ってきたばかりの人の話を続けて聞く機会がありました。そこで面白いなあと感じたのは、米国での情報源の違いによって受け取った内容が全く異なる方を向くことです。
景気の見方でも熱い部分を見る人と冷たい部分を見る人で同じものを見ているはずなのに全体の見方が全く反対になることはよくあることです。特に「金融緩和策の縮小(テーパリング)」の見方は、「すぐやるかも」「少し先に延びるかも」「結局はやれっこない」とマチマチです。
私自身はテーパリングは近い将来始まることを前提に相場の展開を予想している一人です。「テーパリングを行う可能性はない」と言い切る人が案外多いのに意外に思っています。
米国の政治リスクが投資環境に与える影響を、重く見る人もいれば、それほど重きを置いていない人もいます。私自身は米国を含めた政治リスクの大きさは無視できず、これがあるうちは長期投資に取り組む状況にはないと考えていますが、私のような見方をする人は少数派のようです。
こうした極端な見方が並立して存在しているということは、一方方向に大きく振れることが大きいということです。難しい投資環境がしばらく続きそうですね。
大きく儲けるチャンスと大きく損してしまうリスク。
面白いと思える人はワクワク、そう思えない人はずっと戦い続けることは避けて勝てると思ったときにだけ参加してうまく逃げたほうがいいですね。
中期的には「買い」なんだけど、今買っていいかはわからない。大半の人がそんな気持ちで参加しているのだと思います。