本日の日経平均株価が高かったのは、先週の米国市場で日経平均先物が10200円と高値水準で引けて東京市場に戻ってきたことと、相場コメントに必ず出てきた「1ドル=90円の円安になった」から。
今回の一連の流れで、「日本株はさらに円高が進むから買えない」という根拠が浮かび上がってきます。為替相場が1ドル=90円、95円、100円と円安が進行すれば日経平均株価はさらに上昇し、逆に85円、80円、70円と円高が進めば再び下落する。為替が日本株式相場の大きな変動要因になっているようですね。
確かに1ドル=80円、70円の水準がないとは言えません。逆に100円や110円の円安に振れることは金輪際ない水準なのでしょうか。
今後も円が最強通貨、安心・安定通貨で、更に円の独歩高が続くのでしょうか?
現在の1ドル=90円は中長期で見ても、ドルは割高で円安水準なのでしょうか?
それでは円の妥当な水準はどこにあるのでしょうか?
現在の1米ドル=90円、1ユーロ=133円、1豪ドル=82円の水準を、特に神経質になるほどの円安水準にあるとは思えない私は、「この水準から円高になることを恐れて日本株が売られる」のであれば、そこは投資のチャンスだと考える気持ちは変わりません。
どう逆さまになって、横になって考えたとしても、世界最強通貨、安心・安定通貨として通貨円が今後も君臨し円の独歩高が更に続くとは思えないからです。「円の独歩高が続いた」これまでの投資環境で、自分の資産を守るために、どんな保険をかけたらよいかを検討すべき時期だと思います。
円の独歩高で割安になっている対象は、むしろ投資チャンス。最強通貨円、現金をどう活かしていくか。一生懸命、思案していいと思います。