長いトンネルの先にはどんな道が広がっているのでしょうか。広い道、狭い道。真っ直ぐな道、曲がりくねった道。上り坂、下り坂。もしかしたら、すぐに次のトンネルが控えていたりして。
相場の世界では「彼岸(8月)底の節分(2月)天井」という言葉があります。2月のライブドアショックから6ヶ月。4月に円高・金利高・商品高で業績の下方修正を行った企業の中には、円安効果もあって好調な決算が目立ちます。しかし、この業績上方修正はすでに織り込まれていたもの。年末、来年春の決算数字の行方に目が移っています。
今週に入り、オーストラリア、英国、欧州と次々政策金利を引き上げました。英国は2年ぶりの引き上げです。英国の引き上げは意外でした。引き上げはないと見ていた英国が踏み切ったことで、各国の中央銀行は景気よりも、原油高騰など商品高によるインフレ抑制を重視していること、米国が金利引き上げの打ち止め判断を行う前に金利を上げておきたいと考えていたこと、こうした中央銀行の強い意思を私は感じました。
日銀が3月に金融の量的緩和を解除し、7月にゼロ金利を解除を機をはずさず行った。これも一連の流れ。そして来週8日に始まる米国FOMCの政策金利の決定がメーンイベントです。政策金利を上げる、様子を見る、打ち止め宣言をすると見方が分かれていますが、私は今週の流れを見る限り、打ち止めの気配を残しながら、上げられるときに政策金利を引き上げておくというスタンスを示すと想定しています。結果、株価、為替、金利がどのように動くかは予測はできませんが、以前よりも相場の方向性がはっきり見えてくるのではないでしょうか。
そこでというわけではありませんが、8月21日(月)14時、22日(火)18時半の2回、中野サンプラザで、金の専門家で金融・経済のマクロをわかりやすく教えてくれる亀井氏が講師として、「投資環境の風を読む」というタイトルのセミナーを開催します。興味のある方は「生活設計塾クルー」のホームページから参加申し込みができます。今後の目安を立てるために、ご活用ください。1000円の内容ではありません。100のコンテンツが入っている電子辞書よりも断然お得です。