「これが二番底」であれば、あとは時間が癒す!!

 金融危機が米国のサブプライムローン問題が世界を巻き込んだものであったように、今回のギリシャ問題が結局はユーロ危機まで及んでしまった構図は非常に似通ったものだと思います。

世間で懸念していた二番底が、今回の株価急落、ユーロ急落の現象で、金融危機につけた下値を割り込まないですんだと考えれば、今後の相場との付き合い方は時間を味方にすれば楽になってくると思います。
 ギリシャ問題だけをとっても、そんな短期に、簡単に、世界にアピールできるような顕著な結果、実績を示すことを求めても無理な話です。ただし、途中経過で目標に向かった努力をしてきたかの検証にたえる説明責任がなされていくかが重要なポイントだと思います。
これができていなかったので民主党与党政権の信用が失墜しました。
 プライドが高い欧州中央銀行(ECB)が国債の買い入れまで行うと決断した以上、この異常事態を長引かせないように、これ以上の悪化を食い止めるために、再びなりふり構わぬ、金融を支える施策を打ち出してこざるを得ないと思います。
 「底」であったかどうかは、後で振り返ってわかることですが、私は「二番底」の可能性が高いと考えています。