理屈ではなく、ムードに左右される相場展開では、確信もなく、感情的に、投資に取り組んではいけない。焦らず、じっくり、ここぞという確信が持てるまでじっと待つことが必要であり、待っていれば、いずれ、そういうチャンスが巡ってくる。それは、経験でわかってはいるのですが、昨日、本日の為替や株価水準を目の前にすると、投資の気持ちが膨らんできます。
ニューヨークダウ指数は連日、年初来安値を更新。下落した理由として、格付会社ムーディーズがスペインの格付「トリプルA」を引き下げの方向で見直すとのニュースが出たとの指摘が一般的。
しかし市場関係者は、スペインの国債利回りがすでに急上昇していて、「今更格下げになる話しで市場が動揺するのは違和感あり。相場下落の後講釈としか思えない」という見方が一般的なのもおもしろい。
要するに「確かに将来が不安で下げているのはわかるけど・・・。でも、本日下げた理由はないのか?」と連日、問いが繰り返されています。
今、ついている価値に根拠なし。明日、つく価値がいくらになるかはムード次第。
しかし、いつか「妥当な価値はいくらなのか」と妥当価値を探り合う投資環境がいずれ来ます。
「そしたら少なくとも、この水準は割安すぎるでしょう。最低、これぐらいは期待できるのでは・・・」という投資対象が見つかると、ついつい、うずいてしまいます。
今できることはないか。見ている以外の選択肢はないのかと、頭の中をグルグルと考えが高速回転で巡ります。そんな時間を過ごすだけで、アドレナリンが高まってしまうのは私だけなのかもしれません。こういう、先をゆっくりと考えざるを得ない相場、好きです。