ご年配の方でないと知らないでしょうが、サントリーレッドというお酒のCMで、女優大原麗子さんがカメラ目線で「少ーし愛して・・・長ーく愛して」と甘ったるく語る有名なセリフを思い出しました。
あれれユーロが高くなってきたぞ。ユーロ不安はまだ何も解決していないのに・・・。
あれれ、悪材料なのに株価が下がらないぞ。この間までは、こんな材料ぐらいで株価は上がらなかったのに・・・・。
またぞろ、チャートなどテクニカルのモノサシを気にするようになってきました。「いくらを抜けたら、相場転換もあり得る」とかとか。
そこで今回のタイトルが浮かびました。「少しずつの円安・・。これって長続きするの?何か知らないけど、ムードが変わった株高・・。これって、一時期の振れではなく転換なの?」という迷いが出始めています。
私は、どれもこれも割安で全体が買われる相場展開は終わったと思っています。あるものは買われるけど、あるものはむしろ売られる。投資対象の選択の仕方でパフォーマンスが異なる展開に入ってきたと思います。したがって、「もう良し」と想定した水準にきたら、いったんの利益確定を検討し、「まだ割安な水準」のものがあれば投資を検討する。そんな手入れをしていかないと、「長く持っているけど、余り儲からない」という短期間に上下の変動を繰り返す相場が当面続くのだと考えています。
「そんな上下変動をとらえるなんて無理だし興味ない」人は、各通貨で円に対して割安だと思う水準を想定し、円高の局面で円から外貨投資のチャンスをじっと待つのも有意義な選択肢だと思います。焦りは禁物。ボックス相場は続くわけですから、割高なときは手を出さない。ただし、割安なときは判断をスピーディにできるように準備を怠らないことが大事だと思います。