私のところに運用相談で来られる人の多くは、投資に失敗した経験があり、人任せにせず、自分で判断ができるように勉強したい、でも何から始めたら良いかがわからず、頭を整理するために訪ねてこられます。
大半の方は「資産を守り、ゼロ金利から少しでも有利な投資を考えたい」という目的の人であり、「株式投資」などの価格変動リスクに挑戦して大きく儲けたいと考えている人はほとんどいません。
相談者から将来の不安や夢を聞きながら運用プランを作成していくわけですが、大抵の場合「もし預金金利が4%あれば投資なんかしなくてもいい」という結論にたどり着きます。
年4%の運用が目標であれば、毎日こわごわと株式の値動きを追い(好きなら別ですが)上がっては喜び「いつ売ろうか」と悩み、下がっては泣き「どこまで下がるのか」と悩む、上がっても下がっても不安になる生活に飛び込まなくても、他に投資の選択肢はもっとあります。
まずは自分の投資スタイルにあった4%程度の運用手段を確保してから、株式投資を楽しむ程度から始め、新たな自分の投資手段にするための経験と実力をつけていく順序の方が、途中であきらめず投資を長く続けることにつながるはずです。
先日開いた「債券投資セミナー」の目的は、預金から株式投資への橋渡しになる「債券投資」に興味を持ってもらうことでした。今後も「債券投資を知らない人は気の毒」ということを伝えていきたいと考えています。