先送りを認めず、「結果を出さなければ開始しない」で良いのでは??

 政治のやったフリを、もう許せるほど日本には余裕がないと思います。将来の日本の財政健全化に向けて「消費税の引き上げ」は有効な手段のひとつだと思います。一方で、「こんな停滞の時期に消費税の引き上げを行うなんて常識外れ」「消費税引き上げの前に、やるべきことをまずやれ」という考えももっともです。

 しかし一番避けたいのは、消費税の引き上げを先送りするだけではなく、成長戦略の画も描けず、やることもやらずで、ただただ、選挙ばかりを気にして、政治の時間を浪費されてしまうことです。
「社会保障と税の一体化」、「成長の阻害要因の徹底排除」に目に見えた成果を条件に、2015年の消費税引き上げを決めて動き出すことでよいと思います。そして消費税を引き上げる前に、その間に政府は十分な努力を行い、成果があったかの判断を国民に求めてから最終的な可否を決めればよいと思います。やるもやらないも、結果を出してからということです。
 もちろん、国会議員の定数削減はチャッチャとすぐにでも行うべきです。それさえもできない政治に、「社会保障と税の一体改革」など、いろんな人の利害が絡む大きな案件を片付けられるわけがありません。
 4月22日のこのブログで「夏のピーク時に電力不足が生じそうな時だけを定めて、原発の再稼働を許すという考え方ではダメなのか」と書きましたが、それと同じような事を橋下大阪市長が政府に進言していたことを聞いて、「やっぱり、そういう考え方はおかしくなかったんだ」と思いました。
 もしそれが可能なら、夏のピーク時の需要不足を騒ぎ、国民の不安心理を煽って、自分の意見に誘導しようとする姑息で、無駄な時間に早く終止符を打って、山積した他の大きな問題の前進に努力してもらいたい。
 政治家の皆さんに言いたい。あなたは、国民からの血税の分配である報酬に見合った働き、役割を、自信持ってキチンと果たしていると言えますか?
「職もないし、政治家にでもなるか」という風潮に、政治家に危機感はないのでしょうか?
「そう言われても仕方ないなあ」という雰囲気が伝わってくるのは私だけでしょうか?