日程通りのユーロ危機対応に不満はあるけど・・・!!

 無事、生活設計塾クルー主催のセミナーを終えることができました。「今後、2年間余りでリスク資産を全部売り切ることを目標にしましょう」と私が申し上げた話しに熱心に耳を傾けて頂いた参加者の方々に感謝します。

 実際、そうなるとは限りませんし、見当違いな方向に向かうかも知れませんが、今大事なことは、「今後はどの方向に向いていて、そのためには今できることはないのか。その時にどうするか」を冷静な今のうちに検討しておくことだと思います。

 そのため、日本株式のこと、為替のこと、債券投資との付き合い方、塩漬けになったリスク資産のことなどを取りあげて、特に、相場の転換期に入るか、どうかを予測する「モノサシ」について説明しました。

 現在、そのモノサシが「株高・円安」へ転換する可能性が高くなっていることを示していること、それは、現在行われているユーロ危機脱却向けてユーロ各国首脳がどんな具体的な対応を実行に移していくかにかかっていることを説明しました。


 独仏首脳とギリシャ首脳との話合いが日程通り行われていますが、漏れてくる話しは会談前から想定されたことばかりで新味が無く、このまま、淡々と日程が進む形で9月6日のECB(欧州中央銀行)理事会を迎えるつもりなのでしょうか?今回のユーロが示す対応の内容がどれほど市場から注目、期待されているのかを知ってか知らずか。非常に、これまでの対応にはスピード感がなく不満です。

日本も米国も、ユーロが具体策に動けば、それを後押し、支援する政策を打ち出しやすくなります。ユーロが自ら動かず、日本や米国が先んじて動けば、無駄玉となってしまうと国内からの非難を浴びることになり大義名分が必要です。


 引き続き、ユーロ首脳の真摯な対応を期待したいと思います。政策待ちで、閑散な相場は続きます。