「今より円安であれば儲けもの」と思える人なら外債投資のチャンス!!

 外債投資をやっていると、円高に振れると気持ちがへこむのは仕方ないことです。
したがって、外債投資に取り組む前に、「円高に振れた時はいずれ円安になる時を待ち放っておきましょう」とまず申し上げています。そして、「外債投資の今後をどうするかと動く時は、思いの外、円安に振れてしまって円で利益を確定すべきか、などというハッピーな時だけです。それ以外の時は基本放っておき満期が近づくのを待ちましょう」とも申し上げています。

 本来、外債投資は国内で得ることのできない金利とできれば円安メリットを得られればを目的に行うものですが、一番、外債投資を行うのに良い時期は、「円安まで期待しない。円高になりさえしなければ、この金利水準で十分満足だ」という時です。株式投資を「値上がりしなくても、この配当をもらい続けて値が下がらなければ十分満足だ」と同じ気分の時です。

 個人的には、現在の豪ドル建て債も新興国債券もそんな位置にあるように思っています。
「現在の為替水準から円高になりさえしなければ、金利で十分満足だ」

 そう考える人が多くなってくれば、当然、いずれは金利は下がり、通貨高に動くのは道理です。

 「今動く意味がわからない」と多くの人が躊躇する時、「とりあえず割安と思うなら、多くを投資しなければ、すぐを期待せずに投資してみるか」と検討してみて良いんじゃないですか。どうせ、底値で買うことは難しいのですから。