順調な経済指標を受けて、米ダウ指数はふたたび史上最高値を更新。久しぶりに、マーケットには期待感が高まって来ました。しかし、これまでのように「全てが買われる」相場は期待できないでしょうし、大幅な値上がりを時間をかけて享受出来る相場も期待できないと思います。
短期間で買われたものは、スッと値を消して連日の売り気配になり、その後は鳴かず飛ばずになったり。業績や経済指標に良い数字が出ても、逆に売り込まれ、「材料の出尽くし」と一言で片付けられてしまう。基本的に、上下に振れやすいボックス相場の展開に入ったものと思います。したがって、高値づかみをしたら、しばらく浮かばれません。安いところをしっかり仕込んで待つことが大事なポイントになります。
「こんなに数字が良かったから買われた」「「こんなに数字が悪かったから売られた」と●●だからと説明ができる動きになったら、買われていたものは売っておかなければなりませんし、売られているものは買いの検討をするときです。
「なんで、この環境でこんなものが買われ始めているのか」と売られて当たり前と思われていたものがいつ見直されるときがくるのかに関心を持つことが大事なのだと思います。
新聞ニュースに「欧州投資家が日本株をついに売り越し」という記事を見かけました。欧州投資家の売りは底打ちのシグナルで、再び欧州投資家が参戦してくると株高が加速する傾向にあるという印象を私は持っています。
何もする気になれなかった梅雨がそろそろ明けそうです。くれぐれも高値づかみ、売り損じだけは避けましょう。