埼玉県民も動いた!!

 昨日滋賀県民が自民党の傲慢なやり方にノーをつきつけたと書きましたが、埼玉県においても同様の動きとなりました。自民党の有力県議が相次いで落選し、改選前の62議席から41議席に減りました。一方民主党は8議席増の15議席に増やしました。選挙前にこのブログでも書きましたが、県議会選の雰囲気はいつもと違うものでした。党だけではなく、個人がこれまで何をしてきたのか、そして今後何をしたいのかを、一生懸命訴える気持ちが伝わってきました。そして当選した議員の下には、「この人を是非選挙に勝たせたい」と利益誘導を期待してではなく、純粋に応援したいというサポーターが少なからず存在したように思います。党を越えて、いろんな人に訴えようとしている気持ちも伝わってきました。そういう意味では、これまでの選挙よりも身近に感じた選挙ではなかったでしょうか。看板だけに頼った議員には最初から関心がありませんでした。個人のやる気を見た選挙だったと思います。
 しかし自民党よりも民主党が頑張っていたという理由だけではありません。今回の選挙で多くの人は自民党を勝たせたくないと思ったのではないでしょうか。無難な選挙で終われば、必ず自民党は「有権者の支持を頂いた結果」ととぼけたことを言うに決まっています。自民党否定派は民主党に、自民党支持者は選挙に参加せず棄権した結果ではないでしょうか。
 国民は怒っています。小泉衆院選で自民党を大勝させてしまったことに後悔しています。改革の最後の仕上げを期待して支持したのに、数に慢心し、傲慢になってしまった自民党。国民の常識に照らして、腹立たしく厚顔無恥な政治家の行為の数々。骨抜きと揶揄されても平気で先送りする仕事ぶり。石原都知事は勝因を都民の良識と語りましたが、今回の県議会選挙は国民の良識の結果だと思います。民主党も消極的な選択で追い風が吹いているわけですから、いつ風が変わるともかぎりません。対抗として頑張ってもらわないと、自民党の傲慢に反省はありません。