2日前に注目されていた米国1月雇用者数は、予想の18万5千人増を大きく下回る11万3千人増にとどまり、12月分も合わせた2ヶ月間の雇用者数は3年ぶりの低水準となった模様です。悪天候等の事情もあり、すぐさま米国景気の変調につながるとは思えません。米国株式相場がこの数字を受けて、FRBの金融緩和策の縮小ペースを緩めることを期待して・・・・という説明で米国株式が上昇し、連れてシカゴ日経平均株価先物が14670円と東京市場終値よりも200円程度高く戻ってきた流れには違和感があります。
14000円程度まで下落した日経平均株価なので、売りの買い戻しというには反発が大きいように思い、「何故だか、ここまで上昇したけどまあいいか」と安心しないほうが良いでしょう。「何故だか上がった」は「何故だか下がった」という事態もあり得るということです。
株式相場の展開が不安定になってきた証であり、処分を考えた人は吹き値、戻り値では売却してリスクを減らしておきましょう。もちろん、「えー、こんなに安くなったの」という水準では買いの検討もありだと思いますが、それも確信が持てた時に限ったほうがいいでしょう。
株式相場に一段安の可能性が残されています。一段安の展開になると、相場が戻ってくるのに時間がかかることを覚悟しなければなりませんので、短期的なさやを期待する投資家でないなら、買いで参加するのは慎重であった方が良いと思います。