デフォルト容認が買い材料になるなんて不思議すぎ??

 本当に本当に退屈な相場が続いています。最近では、相場に反応がなかったからのコメントなのか、注目の中国理財商品の一部でデフォルトを容認する発言を受けて、不透明な救済を懸念していたマーケットは安心し相場がしっかりしているという見方があるらしい。


 「一部にデフォルトが発生するかも知れない」「デフォルトが発生してもリスク管理に問題ない」という当局筋の発言。まるで、どこかの国の「事は起こっているが、コントロール下にあり心配ない」と、何故安心なのかを丁寧具体的な話もせずに言い切っているだけという点では同じ雰囲気。


 中国ではインターネットで理財商品を小口で扱うところがあるらしいが、日本でならあり得ないと思う。理財商品の中には明らかに実体のない詐欺商品も混じっているだろう。インターネット業者に理財商品の中身を精査して確かなものだけを店頭に並べるだけの力量を期待するのは無理だろう。だまそうと初めから作った商品の中身を精査することなんかプロでさえも無理である。精査しようとするデータそのものが当てにならないのだから・・・


 したがって、いずれインターネットで販売された理財商品の中からもデフォルトするものが発生する可能性が高い。中国はわからないが、国内であったら、インターネットの業者はもちろん、野放しにしていた金融庁なども相当世論から叩かれるのは必至だと思います。したがって、日本ではあり得ないでしょう。

被害金額の大きさだけが問題なのではなく、「他にもあるのか」という疑心暗鬼の根が深くなることがマーケットには痛手となります。理財商品のリスクは、中国の対応に危機感があまり見えないことです。デフォルトにあった中国の個人投資家(??)の恨みが事の深刻さを拡大し、中国政府は高い授業料を払うことになりそうな気がしてなりません。


 だんだんと日本の双子の赤字懸念に対する関心が高くなってきました。集団自衛権の話と平行して、景気・経済の話も真剣に議論することは無理なのでしょうか。国内の状況は、いつまでも株高・円安の余韻に浸り、余裕をぶっこいている状況ではなくなってきました。