親、兄弟に借りればって、本気??

  昨日テレビのニュースを見ていたら、「えっえ〜」とあきれてしまいました。
金融相の山本大臣が「消費者金融の貸し渋りにあって破綻する債務者が増えるのでは?」という質問に対して、「まずは親、兄弟から借りる努力をして」と答えてました。
 多重債務者の息子、娘、孫、兄弟から、「消費者金融の代わりに金を貸してくれ」、「消費者金融の利息を払うために貸してくれ」と頼まれて、「はい、さいですか」とお金をすぐに融通できる人、そして融通する人がどのくらいいるのでしょうか?
 下手すると、頼まれた方が無理な借金をして、さらに多重債務者を増やすことになりかねません。
 飲み屋での世間話ではないのですから、もっと国民が安心するような現実に即した回答はできなかったのでしょうか。「親に借りれば」という大臣の発言が本気だとすれば不安になります。
 破綻懸念がある多重債務者の相談を受ける窓口(現在もありますが)と政府は連携を取り、消費者金融を利用していた多重債務者自体の数を減らすカウンセリングと資金支援が必要と認めた人に融通する財源を確保するなど、これから発生するだろう問題に対し、「政府は十分な対応を考えてくれているんだ」と国民が安心し、信頼できるものを見せてもらうことを望みます。
 消費者金融のグレーゾーン金利廃止を決めるまでのドタバタ劇も、その場しのぎなのか、本気なのか、信念はないのかと思われても仕方ない、政治家の振るまい。
我々の税金は正しく使われているのか、我々の清き一票は活きているのか。
「政治に口を出すな。政治家に任せろ」。
任せて安心の政治であれば、口は出したくはないんです。