先週の株式相場、為替相場は「行って来い」の動きでした。日経平均株価は週初16133円が週末16091円。そして米ドルは117円53銭が117円74銭。日経平均株価の16000円割れの株安、米ドルの117円割れの円高が期待できそうな状況が続いています。
不思議なもので、同じ株価の位置にあっても、上昇基調の時には、さらに上昇しそうで不安になりますし、下落基調の時には更に下がりそうで不安になります。そして株価が止まり動かなくなると、なぜ動かないのだろうと不安になります。株式投資は厄介です。
今月月初に「来年の期待銘柄は?」と聞かれて、探すのにえらく苦労した話を書きましたが、今週改めて銘柄を検索してみると、結構買っても良いと思われる株価水準にある企業が見つかりました。
何故かというと、9月の中間決算を終えて、「上期の決算が期待したほどではなかった」「通期で見た決算予想数字が予想の範囲内で失望した」と、業績好調で増配継続企業であっても、株価が急落し調整しているものがあるからです。
国際競争力があり、世界でシェアがトップクラスの企業の株価は、平常時は大抵割高に推移しています。その企業を妥当、もしくは割安な水準で投資しようと思ったら、今回のような調整場面がチャンスだと私は考えます。
しかし株価がどこで底を打つかは誰にもわかりません。買っては見たものの、その後も株価はだらだら下がるということはあり得ます。つまり割安株を手に入れようと思うと、「最初は損をするもの」と割り切って投資することが大事だと思います。
「やっぱり下がったか」と、笑って株価の下げを受け止められる「おおらかさ」。いずれは株価は見直され上がるんだという自信のあるものだけをじっくり選びましょう。