日経平均株価が16000円を割り込み、新規上場株は11月に入って10社中5社の初値が公募割れ、個人投資家は戦意喪失という報道があります。
皆さんはいかがでしょうか。この16000円割れを待っていましたと、チャンスとして受け止められる人であったらいいですね。もし、今を憂鬱で迎えている人であれば、現在の株式投資は冷静でいられるご自身の許容を超えた額になっているか、「頼むから上がってくれ」と何かに賭けた状況になっているのではないでしょうか。今の内に、「いくらまで戻ったら、一部売却して割合を落とし冷静になろう」と決めておいた方が良いかも知れません。これから何度も上下がありますから、株価に振り回されて疲れますよ。
昨日「米国株式はどうですか?」と聞かれました。米国株式は、バブルの史上最高値を更新しています。日経平均株価史上最高値38915円に遠く及ばない日本と比べると勢いが違います。株高、円安で「早くから目をつけておけば良かった」と後悔している方も多いかも知れません。
しかし私は「日本株がせっかく安くなってきたのに、何故今から米国株式なの?」というのが正直な気持ちです。相場が悪くなってくると、「何故株価が下げているのか」という後追いの相場解説がこれでもかというぐらい出てきます。
「下がると思っていたならもっと前に言えよ」。これは無理な話。相場が強気なときに弱気なことを言う、相場が弱気なときに強気なことを言うと、世間はすぐに相場が反転しないと、その人の評価は下がり「万年強気」「万年弱気」であてにならないと非難を受けがちです。だからこれからも「下がる」「下がる」のオンパレードがしばらく続くかも知れません。
個人的には、16000円割れ以降の株価調整は優良株を拾うチャンス。2007年一杯を投資期間として、わくわくする銘柄を見つけていきたいと思います。「やったあ、15000円割れた。14000円も割れたよ。良いものが買えるぞ」と思える買いの投資スタンスを大事に。割安とわかれば、外人投資家はまた戻ってきます。