円安・ドル高基調を想定する根拠は、相対的・消去法的な選択の結果!!

 マイナス金利が導入されて2ヶ月が過ぎましたが、相変わらず、今後の対応に戸惑う方は多いです。特に、運用して確実に利益を上げなければならい国内の機関投資家は、どこも非常に困っていると聞きます。


 相場の見方も定まりません。以前に比べて、日本株式相場に対して楽観的な見方をする人の数は減ってきましたが、未だに強気な方はいます。「このままで放っておくことはないだろう」と政策を期待しています。そして、その効果で株式相場は上昇すると想定されています。


 それ以上に、見方が分かれているのは円相場の先行きです。円安・ドル高の基調は転換し、円高に大きく振れると見る人もいれば、私のように、円安・ドル高の基調は続いていて、年内に120円台を抜けていく円安・ドル高を想定している人もいる。


 私は現在もドルの独歩高になる可能性が高いと変わらず考えています。これは、他の通貨に比べて、相対的に、消去法的に結果として、最強通貨としてドルが選ばざるを得ないと考えているからです。


 日欧に比べて、金利水準が高く、しかも、換金に不自由さがなく(流動性が高い)、金融・財政政策の選択肢があり、金融機関の財務力にも不安がない。これだけの条件が整っている通貨を売却して、もっと安全・安心な資産を思い浮かべることができるでしょうか。私には思い当たるところが見当たりません。


 もし円高に振れる場面があれば米ドル投資はチャンスだと考えます。