昨日、欧州中央銀行は政策金利を3.5%のまま据え置きましたが、予想外に英国中央銀行は0.25%政策金利引き上げ、5.25%としました。そして再び日経新聞の報道では、18日、日銀は利上げをしたいと考えているという報道がありました。個人的には、個人消費が思いの外強くない、年末、年始の売上状況など、今後の景気の強さを示す材料が見えない中で、時期を急いで利上げするのは時期尚早と考えていましたが、もしかしたら日銀は本当にやるかもと見方が変わってきました。
120円を超える円安は、米国、欧州、東南アジアの輸出企業にとっては、放置する日本は許さないという状況だと思います。日本にとってオールハッピーかと言えばそうではなく、115〜117円で安定して欲しい、余り円安になって貿易摩擦が発生したり、急な円高を見舞うのは避けたいと考えている。ましてや今年5月から外資会社によるM&Aがやりやすくなる環境変化を考えれば、現状は日本企業のバーゲンセール。企業防衛からも極端な円安は避けたいもの。
日本の政府高官が「行き過ぎた円安には対処する」といくら発言しても、ドル売り円買い介入なんてあり得ないと思っているから、市場は「屁のカッパ」。金利差を材料に安心して「円を売る」。安い円を外貨に換えて不動産や株式などの実物資産に流れる。インフレの増長。通貨・インフレの番人、日銀は焦っているのでは・・。
円売りを牽制し、円の通貨価値を守るには、円を調達して外貨で投資するという円キャリートレードに歯止めをかけるための円金利上昇の可能性を示さなければならない。ここで牽制する姿勢を示さなければ、思わぬ円安に発展するかも知れない。 と、もし日銀が考えていたとしたら、月内利上げも有り得るのかも。これは私の勝手な見方であり、根拠のある話ではないのですが。何か気持ちが悪い、据わりが悪い、感じがしています。