本日の日経に「普通預金・投信から流入、国内マネー定期預金へ」という記事がありました。前年同月比で、普通預金・投資信託の残高が減り、定期預金の残高が5.5%増えたとのこと。これは、預金者の選択したケースというよりも、販売金融機関側の示唆(?アドバイスではないんです)によるものだと思います。
この数字は昨年起こったサブプライムローン問題が表面化する前の数字ですから、もっと顕著な数字がこれから出てくるでしょう。
「今更新規投資するには躊躇がある。されど普通預金じゃつまらない」・・・預金者・投資家
「投資資金の導入に遅れてしまった。今更他社・他行と同じ行動しても後手に回るだけ。現場も投資商品の販売に躊躇が出ている。金利も上がってきているし、いっそのこと、1年定期1%で他社や他行から資金を集めてしまえ」
・・・当初投資に出遅れた金融機関の動きでしたが、資金を奪われまいと全体に波及し広がる
結果、普通預金から1年定期預金に、投資信託と考えていた資金も取り合えず1年定期預金に。
銀行は積極的に誘導したのではなく、「相場も高値水準にありますね・・・・。相場動向もこの先もずっと上がるかというと・・・・。金利も以前に比べて、上昇してきて・・・。今キャンペーン金利で1%というものもあるんですけど・・・・。」とつぶやき倒しただけ。
その資金もこれから満期を迎えてきます。再び定期預金でつないでいくのか?相場に安定感が出てくれば投資信託に向かいそうですし、それを銀行は狙っていると思います。今度は預金者・投資家の判断が重要になります。