投資を大きく2つに分けると、「元本確保と利息収入を期待した投資」と「値上がり益を期待した投資」があります。「元本確保と利息収入を期待した投資」は余りタイミングにこだわる必要はないと考えますが、「値上がり利益を期待した投資」の場合は、投資対象が割安なとき、今買って将来利益が出ると確信したとき、「勝てるときだけ参加する」ことが大事だと私は考えています。特に株式投資を行う場合は、リスクの見合いとして、2割は利益として確保が期待できる割安な水準を条件に考えています。
今年で独立して5年目に入りますが、「期待の有望銘柄を上げて」という質問に対して、初めて「回答できません」と返事をしました。これまでの5年間、いろいろと投資環境が変化する中で、キラリと光った、「多少の上下はあっても大事に投資していこう」という銘柄が必ずあったのですが・・・。今もし上げるとすれば、「敢えて言えば・・・」という文句をつけざるを得ません。そんなときに、無理して投資をする必要はないと考えましたので、今回の答えになりました。
ただし株価の居所が下がれば状況は変わります。日本株がダメだと言うことではなく、今の水準で新規投資をして、想定した利益を得る自信がないということです。下げ相場でも売りで儲けるすごい人がいますが、私の場合、「売りでやられて、そして大事な買いでもやられて」の往復パンチに合うのが目に見えています。
そんな不器用な自分は、買いで勝てるときに絞って投資します。