事務所に相談に来られる方の大半の問い合わせは、「どうしたらいいんでしょうか?大丈夫でしょうか?」という話から始まります。そこで相談者にとって何が一番不安なのかを明確にするために、確認しながら対話を続けます。
不安は一つ膨れていくと、あれもこれもと不安がドンドン増えていきます。逆にいったん一番気になっている不安を解消できるメドが立つと、今まで不安に思っていたことが「なんだ大した悩みではなかったんだ」と急に悩み全体が晴れることもあります。
しかし袋小路に入り込んでいる相談者が「一番の不安」にたどり着くには人の助けが必要な時もあるので、そのサポートができればと相談に当たっています。
一番の不安が明確になったものの、その不安に現在の事務所では対応が難しいものに関しては、はっきり「お役に立てない」とお伝えします。不安の解決で一番大事なのは、悩みに対してスクラムを組み対処していく信頼感が前提にあるからです。仕事が欲しいがために、「すべてお任せください」という押し出すやり方は自分の経験値を高めるためには有効な面があるのですが、将来相談者の期待を裏切り、結果大事な人間関係を失うことになりかねないリスクがあるからです。今回は役に立てなくても将来お役に立てるかもしれません。そのときにまた相談に来ようと思ってもらえる選択肢のひとつとして考えていただけることを私は願っています。