厳しくなった収益環境で株価はどうなるのか!!

昨年度の消費者物価は8年ぶりにプラスになった。灯油が27.9%、ガソリンレギュラーが10.6%上昇し、原油高の影響が大きかったようだ。一方で、パソコンやプリンターは20〜30%の下落。2割も3割も販売価格が下落し、素材費用が高くなる中で、よく企業は利益を上げられるものだと感心する。
中国の経済成長は10%を超え、昨日1年半ぶりに金利を引き上げる金融引き締め政策を再開した。その成長はモノやサービスの売り上げ増によるものではなく、地方政府が地方の経済成長のために行った建設プロジェクトによるもの。そこで潤った「にわか富裕層」がモノを買い、個人消費が盛り上がった。
高騰する建築資材で作られたその建物は利益を生む器として、地方経済に利益をもたらし、雇用を創造し、個人の生活向上に貢献するのだろうか。税金の無駄使いの代名詞になっている大阪の夢島・舞島、ゴミ焼却場みたいにはならないのだろうか。
これから3月決算企業の業績発表が目白押し。今年以上の収益を上げられる企業がどのくらいあるのだろうか。株価は期待されていないときの好業績はサプライズで上昇するが、期待されている中で上昇するには予想以上の好業績が必要になる。