会えば喧嘩になる。だから・・・!?

 これが大人の解決方法なのでしょうか?ヘッジファンドの規制強化の行方が注目されている6月の主要国首脳会議(サミット)に向けて、4月のワシントンで行われた7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議、5月のドイツポツダムで行われる8カ国(G8)財務相・中央銀行総裁会議で経済分野の重要事項のすりあわせが行われる重要な会議だったのですが、前代未聞のことが起こっています。
 4月は独の財務相が家族旅行を理由に欠席、今度の5月は米国の財務官がスケジュール多忙を理由に欠席することになりました。独・仏は当初よりヘッジファンドの規制強化を唱え、これに対し英・米は規制に慎重な態度。前回のワシントンは独が米国に気を使い、今回のポツダムは米国が独に気を使ったのか。「会えばメンツをかけて議論をせざるをえない」・・・。
 それだけ互いに譲れず、結論を先延ばしにする余裕がもはや無いと言うことでしょうか。
 いろいろな思惑が市場で浮かんでは消え、噂で振り回される不安定な状況が6月にかけて、まだまだ続きそうです。ヘッジファンドの存在は大きくなりすぎました。