私は小学生の頃、切手収集を趣味にしていました。大阪万博や沖縄返還などのイベントで発行された記念切手を郵便局で長時間並んで買ったのを覚えています。沖縄が返還されると「沖縄切手」がなくなるという考え方が常識になり、切手マニアの間では沖縄切手の価格が急騰し模造品が出回るまでフィーバー(古〜い?)しました。30年を経過した現在の価格は当時よりも下がっているものが多いようです。
ブリキのおもちゃや、グリコのおまけが何万円もの価値があると聞くとびっくりします。
かように物の値段は、一般常識のモノサシで測れなくなると、マニアがつける値段が優先し、買うから上がる、上がるから買うの繰り返し、びっくりする値段がつくことがまま見られます。
金、原油などの素材は、現在確かに需要はありますが、あくまでも最終製品が売れないと、いずれ供給過多になり価格は下がるのが道理です。昨年素材産業の中には、材料として抱えていた在庫が値上がりし含み益となり好業績となりましたが、今年は素材の値上がりが昨年ほど期待できないので減益予想にしたところもあります。最終製品の販売による利益ではなく、在庫品の値上がり含み益が業績に寄与したという状況はやはり普通ではないでしょう。
賃貸収入を当て込んだマンションには実際賃貸人はつくのか、賃貸料の見積もりは適正だったのか、金利上昇等の備えは万全だったのかなど、今後は仕上がりに注目し検証する、冷静な対応が投資に必要だと思います。