安倍内閣改造。いろいろ批評がありますが、個人的には期待した最低限の水準はクリアしたメンバーだと考えます。メンバーの組成は始まりであって、このメンバーで何をするのか、何ができるのかが求められ、自民党に与えられた最後の機会、時間的な猶予はありません。危機感を持って、政治家としての気概を見せていただきたいと思います。同様に民主党にはこれまで以上に国民の期待がかかっているわけですから、この期待を裏切る行為は断じて許されません。「やっぱり民主党かあ」と見かけ倒しの民主党という烙印を押されないように、前向きな対応を期待したいと思います。仕切り直しです。
相場も仕切り直しに入っています。サブプライム問題による実際の損失が、どこに、どれくらい出ていて、今後どの程度の広がりを覚悟すればよいのかという、リスクの全体を把握する段階に入りました。欧米の金融機関だけではなく、最近では政府ファンドでもかなりの損失がでているという噂が流れています。こうした不透明な事柄が徐々に明確なっていく中で、現在の妥当水準が更なる割安に向かう過程にあるのか、それとも割安を経験し再び割高へ向かう過程であるのか、見極めていく第二ラウンドに入ったと思います。8月に続き、9月も神経質な相場が続きます。