外国人の多くは「日本料理はヘルシーでおいしい」という感想を持っていますし、割高な日本料理の値段にもかかわらず繁盛しているそうです。「売れるか、こんなに高い日本のブランド米?」と言われた中国に進出した日本米も完売し、第二弾が計画されているという話しも聞きます。
誰の目にも、日本の食料自給率の40%割れは異常事態です。私の大好きなたこ焼きのタコも値段が高くなりピンチだそうです。以前大阪のいとこが東京でたこ焼きを買って猛烈に怒ってました。「東京の人は何故怒らない」。タコが小さいならまだ許されるが、タコの代わりに干しエビが入っていたからです。
「今後の農林水産業は新興国と値段で競争する時代ではなく付加価値で勝負すべきだ」、「日本の有望産業は農業の中にある」と久しく言われていますし、実際農業を有望分野として進出を念願している企業が名乗りを上げています。「農業とバイオやナノテク技術を結びつければ、日本の農業は復活する」、「日本料理で日本文化の良さ・貴重さを世界に知らしめる」という、元気な声も出ています。そんな勢いに棹差しているのが農業行政の停滞であれば、政治は邪魔者でしかありません。
日本の農業行政を託せる政治家はいないのでしょうか?5年後、10年後のことを言っているわけではありません。半年後、1年後に日本の農業に明るさの気配が見えるのでしょうか?前進は期待できるのでしょうか?
時間の経過と共に、農業の明日がますます見えなくなっています。「放ったらかし」は、やって失敗するよりも、国民への裏切り行為だと私は思います。