「なんかうまい話はないかなあ」という気持ちを知ってか知らずか。バブルの最中だけではなく、現在のような「自分はうまくいってないけど、うまくやっている人がいるみたい」というムードになってくると、どこからともなく「うまい話」がやってきます。
バブルの最中はたくさん、「中東の不動産割安でっせ〜」、「タイはどうでっか〜」、「ゴールドコーストは当たり前すぎてつまらないですか〜」、「とっておき!BRICsの不動産はどうですか〜」。
「他では聞いたことがないでしょう。あなたを信頼するからこそ、紹介しているんですよ。あなただからです・・・」と、何度としか会ったことがない人が勧めてくれる。「あなたは私のドンだけのことを知っているのだろう」
また「すんごい金融商品があるんです。過去の実績は国内の金融商品では考えられないほどの高利回りで、海外の富裕層では人気の金融商品です。それを当社で扱うことになりました。つきましては、顧客を紹介してくれるだけでかまいません。あとはすべて私たちが行います。お手間は取らせません。当社とパートナー契約を結びませんか」という案内が個別に来たり、ひどいのはダイレクトメールできたりします。
そんなに実績があり、ブランドで一定の固定客をつかんでいるような金融商品であるなら、なぜ私のような、もしくはダイレクトメールでパートナーを探す必要があるのでしょうか?
「商品はいいけど、取り扱う金融会社に知名度がない」。
なんでそんな売れ筋商品を持つ海外企業がそんな国内で知名度の低いところをパートナーに選ぶのでしょうか?
特に、話を聞いていてリスクの所在がはっきりせず、一見して「うまいだけの話」には注意が必要です。「なんでそんなうまい話があるのかなあ」と「なぜ??」という引っかかりが出たものについては即断してはだめですよ。
「なんでそんなうまい話に乗っかる人がいるんだろう」とだまされる人が多くなるのもこれからの時期です。