月曜日の急落後、株価も為替も現在の投資環境で妥当な水準まで戻した様子です。
しかし株価が急落し円高ドル安が進んだ背景が解決したわけではありません。昨日みずほ証券が証券化商品で評価損を明らかにしたように、実際どこまで損失が広がっているのか、そして広がっていくのかという実態が明らかになっていく過程に入っていきました。時としてこうした事実に敏感に反応する相場も想定され、今後しばらく不透明な投資環境が続くことを覚悟しなければならないでしょう。
したがって損を抱えている投資家はどこかで損失を確定しなければならないのですが、「できれば高く売って損失を減らしたい」と思うのが人情です。そういう敗戦処理をしなければならない投資家の数はかなり多いと予想されます。そのため当面は大きく株高に振れたり、円安に振れたりを期待するのは難しそうです。しかし短期の値上がり利益ではなく、中長期で投資を考える投資家にとっては「高いところでは様子を見て下がったらコツコツ買う」と繰り返す期間がしばらく期待できますからチャンスと考えて良いのではないでしょうか。
話は全然変わるのですが、本日日経朝刊記事に「年金25年加入短縮も」という記事が載っていました。年金を受け取るために合計最低25年保険料を払い込まないと資格がないという縛りです。
24年11ヶ月ではダメ。何で25年なのでしょうかねえ。保険料を払った事実を無視するのは納得いかないですよね。短縮?。支払った期間に合わせて支給が何故できないのでしょうか。不思議ですよねえ。
それから厚生年金20年以上と20年未満で年金支給額の内容が変わってしまう。これも何で20年が区切りなんでしょうか。
従来、男60歳、女55歳だった支給年齢が時代に合わせて65歳に変えたというなら、何で支給条件の変更をしないのでしょうか?配慮しないのでしょうか?ご都合主義に思えて、釈然としません。サラリーマンとして20年全うすることが難しい世の中になった今、支払った期間に合わせて支給額を配慮する仕組みの方が納得ができて受け入れやすいと考えるのですが。