同じ商品なら、出来るだけ安く買いたいのが人情。しかし、それはどこで買っても同じものであることが前提で、目的にあったものを自分で選ぶのが困難な場合は、人の助言は有り難いものです。
たとえば家のリフォームをしようと考えたときに、これまで不便に感じていたこと、そして今後どのようにしたいかを相談して、専門家の視点で自分では気づかないことまで助言してもらえたら、もっといいものになるかもしれません。
予算という制約があるのはわかりますが、「いくらで出来るか。見積もりを出してください」、「他の業者さんではもっと安くできると言ってますよ。もっと安くなりませんか」と、値段ばかりに関心が向き、仕事の中身をあまり評価している風でない人をたまに見かけます。大きな金額の買い物で、その後のフォローが必要な不動産や金融商品の場合は、こうしたアプローチはお勧めできません。
安さで勝負してくるところは販売の時だけ熱心でその後のフォローまではあまり期待できません。一方、専門家として信頼され意見を求められたら、いい加減な対応にはならないのが普通です。もし安さが売り物のところと意気に感じて仕事するところを、同じ扱いにしたらどう相手は受け止めるでしょうか?意気に感じて仕事する人は自然に離れていきます。引き合うなら、値段の高安ではなく、助言の内容に注目しましょう。そして最後に「提案は非常に気に入りました。だけど予算はこれだけしか見ていませんでした。この範囲内で難しいですか」と頼んでみましょう。その方が気持ちよく仕事を受けてもらえるはずです。