昨日、嫁さんとDVDプレーヤー、レコーダーを見に行きました。最近ではビデオレンタルはテープではなく、DVDに変わってしまい、我が家では不自由になってしまいました。レンタルするたびに、息子に「プレステ貸して」と頼み、ゲーム機でDVDを見ていました。しかし、それもだんだん面倒になり、DVDを借りる回数も思いっきり減ってきました。そこで、我が家でもDVDを見られるようにしようということになりました。現在の主流はHDDレコーダーですが、この先HDDレコーダーの方式の主流が定かでないこの時期に敢えて高いものを求めるよりも、「DVDレコーダーでいいじゃないか」ということになり、目にとまったのが「ビデオ・DVD一体型レコーダー」。DVDは勿論、ビデオテープにも落とせる。ビデオテープからDVDにもダビングが出来るもの。近い将来ビデオテープはなくなり、DVDもなくなるでしょう。つまりこの機械は、超超ニッチな今しか残っていないものだと私は妙に感心し、この形に決めました。
「これって良いぞう。ビデオに残したものをDVDで残すことができるんだから。貴重な思い出が活きることになる」と嫁さんに話すと・・。
「子供たちのビデオはおそらく一生のうちで1,2度見るくらいだと思うし。うちがビデオに撮るのは見られない番組を録るだけで見たらすぐ消しちゃうし・・・。ビデオからDVDにダビングして敢えて残そうと思うのはお父さんのものぐらい。お父さんしか見ることがない学生時代のビデオ・・・。お父さんがたま〜に出演するテレビ・・・」とつぶやきました。確かにと「う〜ん」と唸ってしまいました。
嫁さんが関心を示したのは大画面の液晶テレビ。うちの家には、それこそ持つ意味が見当たらない大きなテレビ。嫁さんは深刻そうに、「うらやましい。かわいそう」とつぶやいていました。「何が?」
嫁さんは大写しで毛穴まで見える女優さんの顔を見て「ここまでのアップにたえられる肌って、うらやましい」、ひげのそり残しがアップで見えている男優さんを見て「かわいそう。普通の画面なら気付かないのに」ということでした。
「こんなに細部までくっきり見せることが必要なのかしら」と自分が女優でもないのに、プンプンと怒って心配していました。
ある意味で嫁さんの言うことには私も同感です。「より大きな画面で、鮮明に、リアルに」というのは技術者にとっては必要なことですが、そこに消費者のニーズがどこまで合致しているのでしょうか?プレステが凝ったゲームマニアを喜ばせ、初心者マニアを遠ざけてしまったように、最近の家電や車は消費者の先を行き過ぎて、独りよがりになっている気がします。
それに比べると、任天堂のウィーシリーズはいいですねえ。テレビのCMを見ると、「こんなこともできるんだあ」と持っていない者もイメージしやすく、楽しさが伝わってきます。
逆に嫁さんからは、お父さんがのめり込むのが分かっているので、「仕事の邪魔」と未だに買い与えてもらっていません。