株が上がらない理由を説明する声がだんだん小さくなってきましたねえ。「もしや?」という雰囲気が出てきました。為替も米ドル104円、ユーロ164円、豪ドル98円と水準の景色も変わってきました。気がついてみると、株安で安全資産へと逃げ込んで異常に金利を下げていた国債利回りも、日本だけではなく、米国も欧州もジリジリとゆっくり上昇しています。債券から株式に資金移動が始まっているのかもしれません。
何度も申し上げますが、強気になる環境にはおいそれと転換しないと思います。しかし、そんなに臆病になる必要もないと思います。割安に放置されたものは、時間の経過とともに、いずれ妥当価格まで戻り、勢いがつけば割高になったりもします。来週辺りからは、「目先で言えば強含む展開も予想されます」という日本株式の相場コメントに変わるような気がします。
ところで、日本郵政がマンション分譲に乗り出すとの記事が日経にありました。本業の収益環境が厳しいという台所事情から、らしいけど。不動産を本業にしているところが苦戦しているのに、勝算があってのことでしょうか?日本郵政が上場株式で私が株主であれば間違いなく売りですね。日本郵政に最後のババをつかませるために、誰かがうまいことをささやき、その気にさせたのでしょうか?「何でも欲しがる日本郵政」は何を本業にしたいのか、私には分かりません。