英国中央銀行の踏み切ったリポートに、ある意味感心!!

 英国中央銀行イングランド銀行は昨日1日のリポートで、「米国のサブプライムローン問題による世界の金融機関の損失をマーケットは過大に見積もっている」と指摘したそうです。ある意味、私はこのリポートに感心しました。同じ立場にある日本銀行であれば、「マーケットは過大に見積もっている」というメッセージを中央銀行として堂々とリポートすることなんて、考えられない話です。
 前FRB議長グリンスパン氏の現役時代は、個人的な見解として、こうした発言を行って、マーケットをドッキリさせたものですが、概ね中央銀行の立場は「市場動向についてはコメントしない」という立場だと思います。そういう意味で、今回のリポートを公にしたイングランド銀行に感心した次第です。
 私も個人的には、いったんマーケットはリスクを先読みしすぎて、現在は妥当水準を模索している段階にあると考えています。以前もバンジージャンプの例えをご紹介しましたが、いったん底を確認して、何度か上下変動を繰り返していくうちに、恐さが薄れていき、もう一度飛びたくなるから不思議ですね。
 「あー昨日売るんじゃなかった」とか、「あー昨日買っておけば良かった」とか、売ってしまったこと、買っていないことを、悔やむ人が多くなるほど、急速に相場の恐れは消えていきます。
「買わない、買えない理由」がまだ存在する内は、買っている方はじっくり相場を楽しんでください。
 本日、目出度く「いま債券投資が面白い!」という本を出版することができました。書店に並ぶのは月の半ば頃の予定です。「一から投資を始めたい」と考えている人、「投資の相談窓口として、役に立ちたい」と考えている人、できれば皆さんに読んでもらいたいと思って書きました。
 読んでいただいた人が「投資を考えているなら良い本があるよ」と、気楽に口伝てで紹介してもらえるような本であれば感無量です。