本日日経に「日経平均322円安、14500円の壁厚く、米経済・原油高・国内景気3つの重し」というタイトルで、早期に日経平均の年初来高値15156円を更新できるという見方は少ないという記事がありました。これが世間の共通認識なのでしょう。
好調に推移した米国株式もいつのまにか12000ドル近辺まで値下がりし、アジア株式は底値が確認できない状況。商品相場の動きも、方向感定まらず。相場の混迷で、投資マネーは行き所さえ決めあぐねている様子です。
だからこそ、流動性があり、低金利である円資産の調達ニーズが高まっているのだと私は考えます。したがって、ここ最近の為替相場は円安方向に振れてきましたが、円の底堅い調達ニーズの高まりにより、これ以上の円安進行は当面期待せず、少し円高に戻る可能性も視野に入れています。
もし外貨運用ニーズと円資金取り入れニーズが拮抗して、円が各国通貨に対して安定感がでるのであれば、欧米株式やアジア株式に本来流れるはずだった資金は、通貨円を背景にした日本株式に流れてくるのではないでしょうか?日本株が割安であるがための買いではなく、相対的に安定感のある円を背景にした株式だからです。
日経さんの相場観の良し悪しではありません。もともと日経さんは一般的なコンセンサスを記事にしているわけですから。その一般的なコンセンサスがひとつに結論づけられたときは、大体「相場は逆に動くとき」という経験則があります。
異を唱えるようで恐縮ですが、これまでも14500円の壁をそんなに厚いと感じたことはなく、逆に14500円が下値の壁として厚くなる方が可能性が高いと個人的には思っています。私のドタ感ですが。