注目されていたビッグ3、米自動車救済法案が上院で否決され廃案になったというニュースを受け、ドル安・株安に振れたという報道がありました。
個人的な印象では、「ビッグ3が現状のまま存続することは不可能であり、リスタートを切るには相当な覚悟を持って改革に努めなければならない」という最後通牒が出たものと受け止めています。したがって、今までの延長上ではなく、なくして作り上げる、スクラップアンドビルドが早急に求められます。
ビッグ3の不振は今に始まったことではなく、投機的格付けになって3年を経過するのに、いまだ改善へのメドが立っていない責任は当然経営に求められるべきでしょう。
もし、そして万一の想定があり、選択肢もいくつか用意されているのではないでしょうか?米国政府には。そうでなければ、お粗末過ぎます。「えー、そんなことは想定外・・・」なんて。
このビッグ3の経営難問題の決着はそう簡単なものではないのはわかりますが、もしこの危機感から、明確な善後策が見えてくる機会になるのであれば、変に資金繰りをつけるだけの先送りをするよりは、相場の大きな重石を取り、今後の相場環境に明るさをともす結果になってくれるのではと私は期待しています。
「そうかあ、そんな思い切った選択もあったのかあ」と、うならしてもらいたいものです。
廃案が決定してからが、ビッグ3の本当の勝負、正念場です。