最近勢いがいいのは米ドルと金価格だけ。先に金価格は1000ドルをつけ、米ドルはその後97円台に乗りました。米ドルは当面の妥当水準まで戻り、100円台乗せまでの期待はし過ぎかなと私は考えています。もし米ドルがこの水準でしばらくとどまるような、しっかりした動きであれば、ユーロや豪ドルなどの周辺通貨がもう少し円安水準に振れるのではないでしょうか。
世の中は、まさしくカップリング。米国の株価、米ドルの為替水準に連動しています。
株価対策と言うよりも、なんか選挙対策色が強い、実際できるのか、できないのか、やるのか、やれないのか、そしてやる気があるのか、といった「検討するだけ」の政府案に重みはなく、米国当局の一挙手一投足に投資家の関心が向かっています。
昨日バーナンキFRB議長は「年内の景気底入れは、政府、議会、FRBの行動が金融安定にそれなりに成功した場合に限られる」と証言しました。
ゴルフで言えば、「ドライバーよし、アイアンよし、パットよし」の状態を続けられないと景気の底入れはない。スピードを持って、しかも判断ミスは許されない。
それでも、「09年の経済は縮小し、景気の全面的な回復には2−3年以上かかる」と証言しました。
「日本という国は、何でそんなに余裕があるのかなあ」。不思議の国「日本」と思っている人はたくさん世の中にはいるのでしょうねえ。日本がリスタートできる機会を早く用意して欲しい。