2週間前のブログに「売りが引っ込む第一ロケットから、売りが撤退する第二ロケットに着火。日経平均株価で言えば、8400円、そして9000円手前までの戻りが今月中にあってもおかしくない」と書きましたが、珍しくここまでの展開は当たりました。
そして、ここまでは想定していなかったのですが、北朝鮮のロケットではありませんが、どうも第三ロケットもあったようです。ここからは「これまでご苦労さんと利益を確定してもいい」、「これから短期的な値上がり利益を求めてもいい。目先は大きく下がることはない」相場が当面続くと思います。
私はチャート分析はあくまでも参考程度にしか見ない人間ですが、ここの節目抜けは、そういう人間であっても強気にならざるを得ません。短期的に上昇のスピードが加速する場面がありそうです。そして私が日本株相場の転換点として注目しているのは為替相場です。ここのところ続いている円安基調に大きな変調がなければ、第三ロケットの上昇は支えられると考えています。
現在、証券化商品の時価会計の緩和、G20後の新たな主要各国の緩和政策、そしてこれまでの緩和政策の効果の検証、さらにGM・クライスラー問題などの決着に向けての進展など、決してプラス材料ではないかもしれなけど、これまでのようにマイナス材料とも決めつけにくい、投資家には気迷い気分が満ちてきています。
そして、近い将来、「だから相場は上昇したんだ」、「だから相場は崩れてしまったんだ」と後講釈の、もっともらしい説明が奏でられるのでしょう。
しかし、そんな出来上がった後の理路整然とした説明を聞いても、何の足しにもならず、空しいだけだと思いませんか?
現在多くの人は、この円安・株高の相場をつまらなく眺めているのではないでしょうか。
「上がったとはいえ、自分が投資した水準にはほど遠い」と思っている人。そして「やはり、あのとき少しは買っておけば良かった」と思っている人。そんな人が普通です。
再び円高になるときもありますし、株安になるときが来ます。今の感情を覚えておいて、これではつまらないと思った人は「次回をどうするのか」をイメージすることが大事だと思います。無駄な経験はありません。チャンスは何度でもありますから。