追加景気対策の15兆円の額を「根拠のない数字が先行した大盤振る舞い」という人もいれば、「15兆円ではGDPギャップを埋められず全然足りない」という人あり。「非常事態だからスピードが求められ仕方がない」という人がいれば「じっくり慎重な議論を尽くすべし」という意見あり。
こういう、誰も責任を取りたくない環境では、決断が出来るリーダーがいないと何も決められませんね。
昨日から、大流行の言葉が「ポジティブサプライズ」。予想していなかった事態が起こっているのかも知れない・・・。
「昨年のリーマンショック後初めて、外国人投資家の買い越しが確認された」
「日経平均のPBRは3ヶ月ぶりに1倍回復。解散価値よりも低い株価の状態は解消された」
と今朝の日経新聞記事にありました。
予想していなかった事態が起こっているんだから「はずしても仕方ない」。そんなニュアンスが伝わってくるのは私だけでしょうか。
つい最近まで予想していない事態が起こったんだから「はずしても仕方ない」のは「百年に一度の危機」。当初は4年に一度、次に10年に一度、大戦後初めて、そして百年に一度。
そんな特異なことが起こっていたのだから、想像出来なかったとしても責められるものではないはず・・・。何でもかんでも、「百年に一度の金融危機だから・・」。
売りで踏み上げられて困っているのは投機家ばかりではないようです。専門家の多くが宗旨替えのタイミングをはかっているのでは・・・。
目先の株価の上げ下げは誰にも当てられない。これは本当。だから「株高・円安は有り得ない」とムードに逆らって言い続ける専門家のしんどい立場に同情します。