本日も日本株式相場はしっかりですね。2月の機械受注の数字が予想外の前月比+1.4%がサプライズになったとか言われていますが、これも上昇相場の後付け講釈である感じがします。
正直言って、1−3月の数字は悪いのが当たり前の過去の数字であり、その数字を受けて相場が大きく反応するとは個人的には思いません。逆に、今現在、たとえば日本株式相場についていえば、相場の重石になると言われているのは、2008年度の悪い決算数字を見て再度売られるという話です。為替水準も最悪期から見れば少し円安水準に戻り、売り上げに悲観的だった見方にも少し冷静さを取り戻しているところもあり、「良くはないけど想定の範囲内」という決算数字になる可能性を私はイメージしています。つまり、さらに売り込まれる材料にはならないのではと・・。ただし、相場が今後さらに急騰するようであれば、当然その反動安はあると思いますが。
本当に本日、日経に書かれているように「個人・ヘッジファンドが反落を予想し空売りが増えている」のであれば、むしろ、踏み上げられて第4ロケットに火がつく可能性があるのではないでしょうか。そんなに、確信的に、自信持って、売っている投資家がいるとも思えませんが・・・。
15兆円の経済対策で材料出尽くし??
まだ、何も始まっていません。また「15兆円の経済対策の効果はどれくらいあるのか」と疑心暗鬼がある状態で、買い材料の出尽くしというのもおかしな話のように私は思います。
そういう意味から私は、カンカンの強気ではありませんが、安易に「こうあるはずだ。こうあるべきだ」という円高・株安を前提にした空売りは危険だと思います。もちろん、信用ではなく、現物で利益を確定するのは全く問題ないと考えます。ムードが確信に変わるとき、買いから売りに変わるのだと思います。まだ買いの確信に変わった人の絶対人数は相変わらず少ないのではないでしょうか。