これまでも為替が円安になってきたり、外貨投資の話しが盛り上がったときに、外貨投資について話しをさせていただく機会をいただきました。しかし、マネー雑誌等の取材や限られた文字の中での内容では、「外債とは・・・」という外債の仕組みや特徴など知識の範囲で終わってしまい、外債投資の楽しさや利用の仕方についてまで伝えることが困難でした。
本日で2回目になりましたが、昨日から明後日24日までの4回シリーズで、日経新聞夕刊のコラム「目からウロコの投資塾」で「外債投資のツボ」について、書かせていただく縁を頂きました。
なんとか「外債投資っていいかも」と関心を持ってもらおうと、できるだけコンパクトにまとめて書いたつもりです。
読んでいただいたある証券会社の方から、「外債投資の理解を深めてもらうために、お客さま向けにコピーして配りたいのですが・・・」という話しを頂きました。
私の経験では、外債投資の楽しさや利用の仕方をちゃんと伝えれば「外債投資っていいかも」と関心を持たれる方が大半だという確信があります。
にもかかわらず、外債投資が為替相場の円安傾向や高金利に関心が集まった時にしか話題として取り上げられないのは非常に残念です。
それは外債投資を「為替相場がこれから円安になりますよ」、「海外の金利は高いですよ」など株式投資と同様にタイミングを重視した勧め方をしてきた販売金融機関サイドに問題があります。
外債投資において、為替投資のタイミングはもちろん大きな要素ではありますが、「あのときはやはり円高だった」とか「「円安だった」とかは、あとで振り返って分かるもの。そんなことに一喜一憂していたら外貨投資がつらくなり、長く付き合うことは困難になります。
投資家が外貨投資がつらくなる円高の時期に、投資家にとって外貨投資の継続をあきらめたり、関心をそらしたりすることは「もったいないことですよ」と勇気づける提案が、販売した金融機関の責任だと私は思います。しかし、できている金融機関はほとんど見当たりません。
そういう意味で、ある証券会社から「お客さま向けに・・」という今回の話しを私はうれしく聞きました。今回の話しは証券会社からの話しでしたが、私にはずっと不思議に思っていることがあります。
預金に近い金融商品である債券に、どうして銀行はもっと関心を持たないのでしょうか?
投資信託よりも、よっぽど債券、外債を銀行から買いたいと思っている預金者、投資家は多いと思うのですが・・。なぜ銀行にはそのニーズが見えていないのかが本当に不思議です。