本日はニューヨーク市場が円高・株安に大きく振れて帰ってきたため、日本市場でも、その流れを引きずる動きとなっています。
5月2日から6日まで大型連休を控えて、買い、及び売りのポジションを多めに抱えている人であれば、いくらかを手仕舞うべきかとタイミングに悩んでいる人が多いでしょう。
ここのところ続いた株高・円安により、売って損をしている人よりも、買って利益が出ている人の方が行動が取りやすいので、本日のような機会は売りが優勢になります。
注目されていた米金融機関の業績発表にサプライズはなく、決定的な売り材料は見つかりませんでした。さらに大型連休中の5月4日には米金融機関の19行の健全性審査(ストレステスト)の公表があります。多くの買い方は、「大型連休を控えているから、ここで利益確定の売りを考えているけど、基本的には買いは継続したい」と考えているのではないでしょうか。
したがって、5月4日のストレステストでサプライズがあって市場が売りムードに傾くことがなければ、連休明け後は、いったん利益確定した買い方も再び参戦し、断然買い方有利なムードになると想定しています。もちろん、そうなるとは限らないから、「とりあえず利益を確定しておくか」という動きになるわけですが・・。
したがって、大型連休前の行動で注目すべきは「買い方の利益確定の動き」ではなく、「売り方が売りのポジションを増やすのか、持ち越すのか、それとも減らそうとするのか」の方向性だと私は思います。買い方の利益確定だけの動きであれば、さほど大きな下落にはならず、むしろ下落局面があれば買いを考えている人の方が多いでしょう。
為替市場に関しては、現在のドル、ユーロ、豪ドルなどの水準は以前の円高、円安の水準と比較すれば、特に円高でもなく、円安でもない、現在の環境で言う妥当範囲だと考えています。たとえば米ドルで言えば1ドル=90円を割れるとか、1ドル=110円を超えるだとか言うなら、為替市場の今後について、頭を整理して考えなければならないでしょう。したがって外貨投資は「買ってもいい。そのまま持っていてもいい。利益確定してもいい」水準だと私は考えています。
これは私のイメージなのでそうなる保証は何もありませんが、、個人的には目先そんなに大きな変化を為替市場に想定していません。例年5月以降は円安に振れることが多いですが、今年はどうなるでしょうか。