今年に入りまして、日経平均株価の週間高値と安値の幅が1000円程度振れるのが当たり前になっています。本日の上昇で、今週も1000円幅の上下になりそうです。
2016年1月第1週 1441円
第2週 773円
第3週 1071円
第4週 987円
2月第1週 1278円
第2週 2233円
第3週 1098円
第4週 719円
第5週 993円
経験則から、株価が高値から1割程度下がると、押し目買いと称する値上がりを期待した買いが入ります。高値から2割下がると、多くの人が不安に感じて、取引に慎重になります。そして、高値から2割下げても底値が見えなくなると、多くの人は下げに対して恐怖を感じます。
「来年の日経平均株価は23000円、勢いがつくと27000円も」と期待された昨年末の株価水準は19033円でした。19033円から2割下落した水準が15226円。2月12日に15000円を割り込んだ日に、多くの人は恐怖を感じたのだと思います。
2割を超えて下落すると、参加者は減り、売りの買い戻しや高値で売ろうとする動きにより、一方方向の動きが促進され、ますます乱高下する機会が増えます。
加えて、3月は企業決算の多い特殊月なので、さらに参加者の動きが鈍くなりますので、別に何か株価の買い材料や売り材料があったように思えないのに大きく変動する動きを覚悟しておかなければなりません。
今年に入ってからの大きな値幅の動きは当たり前でなく、株価の上下に「どうして~、何で~」と考えず、理屈にない動きが当面続くもんだと振り回されないようにしたほうが良いと思います。
不安はわからないところに飛びこむと増幅します。確信の持てない行動は慎重であったほうがよいでしょう。