短期決戦で深追いしない、大きな損を避ける方策を考える年、2017年!!

 明けましておめでとうございます。今年、初めてのブログです。

 現在、「日経平均株価はまずは23000円に向かう相場」とか日本株高を叫ぶ専門家は責任持ってコメントしろよ、と私は思っています。

 米国株式がどこまで上昇するかは、トランプ大統領誕生によりアベノミクス相場と同じ期待先行の上昇相場が米国で起こっているのでわかりませんが、「米国株上昇=日経平均株価上昇」と単純にミラー相場だとくくるのには違和感があります。

 もちろん、株式の上昇を狙いたい投資家が増えているのは事実ですから、値動きの軽い銘柄が注目され、実際、大きく動くケースも多くなるとは思います。しかし、それは個別銘柄の投資結果であって、日本株全体が買われる展開ではなく、あくまでも短期決戦で深追いはしないのが大きく資産を減らさない鉄則だと考えます。

 

 ドル相場は2006年の展開をイメージしています。前年の2005年に、あれよあれよという間に103円から118円と円安になり、2006年は円高のときにドルを買えなかったと後悔する人が多く、ドル買い需要が根強くありました。そのため、ジリジリとしたドル高・円安基調が続くのですが、突然、110円程度まで円高になったりで、特に短期で儲けようとするFX取引の方は、「少しずつ利益を積み上げては突然大きな損を抱える」の繰り返しで良い年ではなかった人が多かったと思います。その2006年のドル為替相場の展開イメージが2017年酉年に当てはまるように思います。

 

 今年気になるのは欧州はもちろんですが、最近目立つ中国元の海外大量流出の動きです。外人投資家から見放された中国株式・不動産が国内でいくら上昇したとしても、その利益を海外に持ち出せないなら絵に画いた餅、外人投資家にとっては中長期の投資対象にはなり得ません。

 

 今初めて気づく問題はほとんどなく、先送りしてきた問題が噴き出してきている2017年は、「何が儲かるかよりも、大きく資産を減らさないための準備ができているか」のほうが大事な年だと思います。動きがあるのは投資のチャンスです。高値づかみ、売り逃しをしないように。安値で買おう、高値で売ろうと考えず、まずまずのところでの売り買いで穏やかに投資をしましょう。

 

今年もよろしくお願いします。