本日の日経朝刊に「崩れる日本の「食」安全神話」という記事がありました。ご覧になった方も多いと思います。その中では、日本人の中では中国産の食材は危ないが日本産は安心と考えている傾向があるが、実は日本の食の安全基準は国際的に見て極めて甘いというもの。
例では、「3−MCPD」という化学物質に対して一部の専門家が発がん性の疑いを指摘したのを受け、真っ先に含有量に規制を出したのはEU。この物質は醤油などに含まれているそうなのですが、EUは法的に0.02PPMを基準にしました。しかし日本では醤油業界が自主的に1PPMとEUに比べてかなり甘い目安を設けているだけらしいです。
欧米に比べて日本の検査基準が甘いため、日本の食品加工会社の発言によると、厳格に検査した品をまずEUや米国市場に回し、それ以外を日本に売る流れらしい。彼曰く「日本は残り物市場。食のゴミ箱」。ひどい話だけど、牛肉コロッケ事件など、素材を寄せて作る食品加工の世界ではありえる話と、ちょっとうなずいてしまいました。
日本に入ってくる大量の食材の中に、欧州や米国での検査にはねられたものが紛れているわけです。この冷凍ものは大丈夫かな・・・。海外に食材の大半を頼っている日本。本日気になった記事でした。