「恥を知る」「武士に二言なし」「潔し」!!

 本日の日経には「設備投資3年ぶり増、今年度11%プラス 製造業がけん引」という記事がありました。小売業など内需産業の落ち込みが続き、全産業の総額は金融危機以前の07年度実績の約8割の水準に止まった水準で、11年度は欧州財政不安や円高で再び冷え始めておりマイナスに転じる可能性があるとコメントしています。

 個人的には、この水準以上の円の独歩高が長続きするとは考えていないので、円高が個人消費や設備投資の足かせとなる前提で相場の水準が割安に放置されている状況であれば投資のチャンスだという考えは現在も変わりません。
 先週の日本株相場は少しこれまでと違った印象を受けました。これまでは米国市場から戻ってきた日経平均先物の水準をモノサシにして日本市場が動く相場展開でしたが、先週は米国市場で売られて戻ってきたにもかかわらず、日本市場で買われて堅調になるということが目立ちました。
 豪ドルや原油価格の戻りも急でした。短期的な値下がりを狙った投資家も、この水準、この不透明な投資環境において、腰を据えた売りを持続するのに恐れが出てきて、買い戻す見極めが早くなっているのではないでしょうか。
 今週は先週に引き続き、「本当に当面は株安・円高のトレンドが続くと想定していいのか」が問われる週になると思います。したがって、大きな売りのポジションを持っているところが適正な規模まで徐々に買い戻しを進め、円安・株高に戻らないにしても、「意外と円高・株安にはならない」という相場展開を想定しています。
 話は変わって・・。「恥を知る」「武士に二言なし」「潔し」という「サムライ文化」をすばらしいと賞賛する外国人は多いようですし、歴女だけに止まらず、日本人の間でも、誇りとともに「昔はあったはずなのに」という無念さを感じている人が多いと思います。
 もうここに至っては、鳩山総理が辞めるとかやめないとか、小沢幹事長が辞めるとかやめないとか、という頃合いは過ぎてしまい、「後を引き継ぐ人は大変」という、もっと深刻な段階に移ってしまいました。今更、鳩山総理が辞めればすむ話しではなく、それを黙認し、何の行動も起こしてこなかった政権与党の政治家ひとりひとりも同罪です。潔く、「政権を任されてから、このかた、何の役割も果たしてきませんでした」と謝罪し、なぜできなかったかを説明し、今何をなすべきか、考えがあるなら提示すべきだと思います。現在の状況を受け止めて整理ができていない段階の人達に、今後を切り開いていく覚悟があるとは思えません。
「恥を知る」「武士に二言なし」「潔し」。